きらわれ虫の真実│第16回│ゴキブリ——忍耐の隠遁生活│谷本雄治
※冒頭以外の写真は小さくしてあります。写真をクリックすると拡大されますので、抵抗のない方はどうぞごらんください
第16回
ゴキブリ——忍耐の隠遁生活 (公開終了)
【虫の履歴書】世界には3000〜4000種、日本だけで約50種のゴキブリがいるが、ほとんどは森林で生活する。はねがあっても飛べない種も多い。屋内で見るのはクロゴキブリ、チャバネゴキブリなど約10種。近年は自然界での役割が再認識される一方で、新種の発見が相次いでいる。
・・・・・・・・・・
■この連載が本になりました(2022年8月5日発売、定価1800円+税)
2021年7月から全17回にわたって、じっくりと“きらわれ虫”の世界を観察してきた本連載「きらわれ虫の真実」が、本日、書籍として発売されました。大幅に書き下ろしを加えて、おなじみの「きらわれ虫」30種を紹介、楽しいコラムも盛りだくさんです。さらに、イラストレーターのコハラアキコさんによるユーモラスな虫イラストがウジャウジャ。虫だらけのこの季節、招かれざるヤツらに悩まされている人も、虫マニアも、大人も子どもも楽しめる一冊です。
谷本雄治(たにもと・ゆうじ)
プチ生物研究家・作家。1953年、名古屋市生まれ。田畑や雑木林の周辺に出没し、虫をはじめとする、てのひらサイズの身近な生きものとの対話を試みている。肩書きの「プチ」は、対象の大きさと、研究もどきをたしなむという意味から。家庭菜園ではミニトマト、ナスなどに加えて「悪魔の爪」ツノゴマの栽培に挑戦し、趣味的な〝養蚕ごっこ〟も楽しむ。著書に、『週末ナチュラリストのすすめ』(岩波科学ライブラリー)、『天の蚕が夢をつむぐ 大島紬ものがたり』(フレーベル館)、『ちいさな虫のおくりもの アリスの心とファーブルの目』(文研出版)など多数。自由研究っぽい飼育・観察をもとにした、児童向け作品も多い。